薄さを追求した熊本・菊池の伝統菓子「松風」ができるまで
まだ「松風」が出来たばかりの頃、機械化が進む前までは、
この全ての工程を手作業で行っていましたが、
現在は安定した味をお届けできるよう
ほとんどが機械の力を借りて作られています。
昔と変わらない味で仕上げられた松風は、
熊本・菊池の出身の方には懐かしい味と現在でも親しまれているお菓子です。
日本一薄い生地の中には・・・
小麦粉、砂糖、卵がベースとなった生地にケシの実が混ぜ込まれ
約1.2㎜~1.5㎜の厚さで焼かれます。
時間との勝負
生地が熱いうちに切らなければ、生地が割れてしまいます。
薄く焼かれた生地は冷めるのが早いため、時間との戦いです。
そんな中、今だに手切りをする菓子店も残っています。
冷ましてひとつひとつ包装
短冊状に切り分けられた松風は、形が整うまで冷やされ、
割れや、歪みをチェックしてから包装されます。
パリパリの食感が失われないようプラスチックの小袋に包装されたものや
昔ながらの紙に包まれたものなど、菓子店によって心遣いがあらわれます。