メロンは種を植えてから出荷されるまでに、
約150日(約5ヵ月)の月日をかけて育てられます。
アールスメロンは1つの苗から1玉のメロンが作られます。
アールスメロンは基本的に年中作られており、
春作・夏昨・秋昨・秋冬作・冬作と大きく5つの作時期に分けられます。
メロンドームでは、夏作・秋作・秋冬作で取り組まれています。
夏昨は7月頃の出荷
秋昨は9月~11月の出荷
秋冬昨は11月~12月の出荷
品種も気候に合わせて変わっていきます。
7月上旬の出荷に向けて作られるメロンの栽培スケジュールをご紹介
<3月上旬>播種(はしゅ)
種を育苗箱に巻き28~30℃に温度を保ちます。
この時、育苗箱を無菌状態にする必要があり、
育苗するときには新しい土を使います。
<4月初旬>定植
大きく健康に育った苗を畑に植えていきます。
なかなか冬の気候が終わらず、寒さが続き
日照不足になると、病気の原因や出荷の遅延の原因となります。
<5月上旬>
メロンの実を育てる枝を1本選び、整枝(剪定)する。
少しでも余分な栄養がかからないように、
そして、日照を遮ってしまうため、
枝も余分なものは整枝していきます。
<6月上旬>摘果・玉つり
ミツバチにより受粉し、実のなったメロンから、
1玉選び抜き、その他の実を摘果(てきか)していきます。
形も網目もきれいにバランスよく作るために
1玉を選び終えたら、専用の器具を使いつり上げていきます。
摘果するときに、どの玉が良くできるのか、
どのメロンよりも見た目にも味にも良い出来になる実を選びます。
ここが運命の分かれ道というほどの重要なポイントです。
農家さんの長年の感覚と経験が重要になります。
<6月中旬>袋かけ
つるつるだった表面がガザガザしはじめ、
ネットが張ってきたころに
「袋かけ」と言いメロンに新聞紙をかけ、
日照を遮る作業を行います。
袋かけは、ネットがつきやすくなることと
アールスメロン独特の白い肌を作り出すために
欠かせない作業になります。
色ムラが出ないように確実に全体を覆わないと
真っ白な美しい見た目になりません。
<7月初旬>収穫
ネットがしっかりとはった
上品な白いメロンが出来上がりました。
立派に育って生産者もホッと胸をなでおろします。
<台風の影響が大きい地域だからこそハウスは頑丈に>
メロンドームで出荷されているメロンはハウス栽培で作られています。
ハウス栽培で一番恐れているのは自然災害。
特に台風です。メロンの産地、七城町は盆地型で平地のため、
台風が来れば影響は計り知れないものとなります。
最近でもハウスが飛ばされ、収穫間近のメロンが
全部だめになったこともありました。
そのため、生産者の半分はパイプ製のハウスではなく
より強固なハウスを建てて栽培して
メロンを守っている方もいます。

ガラス製の連棟ハウス
こうして、1つ1つ大事に育てられたメロンを
お客様の元へお届けしています。